現代陶芸界を牽引する備前陶芸家隠﨑隆一「土言語」展

2017年10月1日〜12月24日まで
第一部:10月1日〜11月16日→第二部:11月18日〜12月24日

「土にも言葉がある。すべてのことは、土が教えてくれた」

緑ヶ丘美術館 開館記念・特別企画

デザイナーから陶芸家への転身。40年を経て、いま明かされる隠﨑隆一の創造哲学。
習作期から最新作まで、未公開作品に秘められた隠﨑隆一の創作の原点とは何か。
歴史を変えたエポック作品を特別に蒐集。本展覧会で初公開します。

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緑ヶ丘美術館 開館記念展に
備前陶芸作家、隠﨑隆一氏の作品を迎えて─

菅野一夫 緑ヶ丘美術館オーナー

コンセプトの共感者として

この度、「芸術の原風景と出逢う」をコンセプトに、奈良・生駒の地に美術館を開設しました。オープニングを飾るのは、現代陶芸界の旗手・隠﨑隆一氏の作品です。30歳を前に備前焼の世界に飛び込み、備前焼に釉薬を持ち込んだり、屑土の混じった混淆土を用いたり、たぐい稀なる造形力と発想力を発揮して、その斬新さは世間を驚かせてきました。

展覧会では、隠﨑隆一氏の陶芸の歴史を辿りながら、創作のエポックとなった作品を中心にご覧いただきます。新作はもちろん、陶芸家みずからの秘蔵作品の他、これまで人目に触れることのなかった修業時代の習作やコラボ作品など、未公開作品をご紹介いたします。

「完成した作品だけではなく、その道のりも展示して、作家の創作の喜びと苦悩を感じてもらえる美術館にしたい」。これが緑ヶ丘美術館の「芸術の原風景と出逢う」です。 隠﨑氏にはこのコンセプトに厚く共感していただき、美術館の企画から実行まで、多岐にわたり貴重なアドバイスをいただきました。

最初は、作家の内面まで知りたい、伝えたいというコンセプトに、「いったい誰が応えてくれるのだろうか。失礼な行為かもしれない。しかし、鑑賞だけの美術館にはしたくない」そんな思いがありました。いま、それは、自信へと変わりつつあります。

優れた美は一夜ではできない。美は、生み出す情熱に比例して光り輝く。創作者へ敬意を込めて、素晴らしい作品たちを人々に伝えていきたい。それが美術館の使命でもあります。

隠﨑氏と私の出会いは古く、隠﨑氏がまだ陶芸家を志す以前のデザイナー時代にまで遡ります。私にとっては長年、人生の先輩と仰ぐ人物でもあり、かつては隠﨑作品だけを扱うギャラリーをやりたいと本気で考えたほどでした。そんなふたりの出会いが、今回、40年を経て、運命的な展覧会として結実しました。時の流れとは不思議なものです。

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特異性の発信=どこにもない美術館として

緑ヶ丘美術館の魅力とは何か。後発、新設、小規模のわたくし美術館だからこそできる新しい美術館の姿を提示したいと考えています。鑑賞だけの展示ではなく、感性を遮断することなく、作品とも作家とも時間とも触れ合える場。心交わる魂の美術館でありたいと考えています。

完成した作品と共に、完成に至るまでの作家の苦悩や想いなど、長年にわたる創作を支えた陰の未発表作品も展示いたします。私たちが普段美術館で目にする芸術作品は、作家が納得した出来映えの良い作品、または専門家たちが選び抜いた高品質な作品のみを目にしています。しかしながら、どんな高名な作家、芸術家であろうとも一夜にして高名になった訳ではなく、また瞬時にして高度な表現力を身につけた訳ではありません。作家は自分の技量のなさに歯ぎしりをし、苦悩の年月を経て、ようやく人々に感動を与える完成作品として世に出そうと決意します。しかし、その苦悩の作品こそが完成作品の研究・下支えになっているのです。習作は、その作品と創作者の魂そのものです。しかし、私たちが、その苦悩の作品を美術館で見る機会はほとんどありません。そこで、あえて「美術館の役割とは何か」を問い直してみました。

「優れた作品と称される作品だけを見て、果たして作品を見たことになるのだろうか。それは、表向きの技量を評価しているに過ぎないかもしれない。極端な表現をすれば、上手か下手か、の評価なのかと。これでは芸術ではなく工芸ではないか。芸術はもっと作家の内面と対峙した、作家の哲学に触れる喜びにあるのではないか」と。

緑ヶ丘美術館は、完成作品と共に、創作の基盤となった原風景にもまなざしを向け、習作期(苦悩期)の作品や未発表の想いのこもった作品なども紹介し、作品と作家の本質に迫る唯一の美術館をめざします。

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映像で見る作家の素顔

緑ヶ丘美術館では、作品との触れ合いだけでなく、作家の素顔を知っていただくためにビデオ映像を制作・上映しております。いつ、どこで、どんな想いで作家が作品と向き合ったのか。その労苦と研究、たゆまない努力など、創作への情熱と感動の一コマを共感していただけると思います。観る者にとって、作家が遠くの存在にあるのではなく、目の前の作品と同じく、近い距離に在るために映像でご紹介しています。きっと、気付かなかった作家の素顔、新しい素敵と出逢うはずです。

この度は、隠﨑隆一氏の美術館への深いご理解とご協力に、心より感謝申し上げます。開館にあたりじつに多くの専門分野の方々、作家のみなさまにご協力いただきました。また美術館活動の一環として、この出版にご尽力賜りました各方面の方々に厚くお礼を申し上げます。

シアタールームにて
魂の映像と共にご高覧下さい。

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ショッピング案内shopping

ここでしか手に入らない緑ヶ丘美術館でのみの限定販売となります

  • 隠﨑隆一展図録

    隠崎隆一展図録・保存版

    隠崎隆一氏の創作秘話を記録した貴重な資料です。

    販売価格1冊 2,000円

  • ポストカード

    ポストカード

    ご来館の記念に、ご友人へのメッセージに。

    販売価格8枚セット 1,000円

  • mamカレンダー

    MAMカレンダー

    ポストカードにも使える壁掛けカレンダーです。

    販売価格1部 1,500円


隠﨑先生作のお茶碗で「お抹茶セット」

特別企画

3Fレセプションルームにおきまして、隠﨑先生作のお茶碗で「お抹茶セット」をお楽しみいただだけます。(一日20名様限定)

一服1,000円