いのちを謳歌し躍動する生きものたちと、日本の伝統的な吉祥文様。
古屋麻里奈が描く日本画は、無邪気な愛らしさと慶びに満ちている。
本来であれば出会うことのないものが古屋の絵の中で出会った時、
無垢ないのちは祝福をその身に宿し、新たな輝きを放ち始める。
生命力と繁栄を表す唐草文様を背景にして、
富や幸福を表す牡丹を背に負うトカゲモドキ。
五穀豊穣を願う雪輪文様で身を飾った愛らしい象。
健やかな成⻑を願う蝶々文様や魔を除ける風車文様、
円満や調和を表す輪文様で鮮やかに彩られたイルカ。
のびのびとした彼らの姿からは生を謳歌する慶びの声が聞こえ、
その声が導く先には、動物と人が通じ合い、ともに生きる幸福な世界が広がる。
古屋麻里奈が追い求め描き続ける「いのちの彩り」がそこにある。
ひたむきに生きるからこそのいのちの輝き。
その輝きの鮮やかさに触れる幸福なひと時を、ぜひお楽しみください。
道彩(みちさい)
色鮮やかな和の文様を身に纏い、愛嬌ある表情を浮かべる生きものたち。
古屋麻里奈さんは、さまざまな生きものと日本の吉祥文様を組み合わせた、新感覚の日本画を生み出しておられます。
いのちを謳歌し躍動する生きものと、古くから祈りや慶びを託して用いられてきた吉祥文様。本来であれば出会うことのないものが絵の中で出会った時、そこにはふしぎな化学変化が生まれます。
ひたむきに生きる無垢で無邪気なものに宿る、いのちの澄んだ輝き。そのいのちを、祝福と祈りが込められた文様で彩ることで、輝きはまた新たな形に進化します。進化した輝き、彩りは、見る人の心にぬくもりと希望の光を灯す力を持つのです。
彼女が文様に託して表すのは、毎日を真摯に生きている動物への尊敬と親愛。
その尊敬と親愛の情が行き着く先に広がるのは、動物と人が通じ合い、絆を育み、 ともに生きる幸福な世界です。そこで鮮やかに息づく生きものたちは、あたかもやってきた新しい年を寿ぐかのように、見るものの目を楽しませ、心を明るくしてくれます。
古屋麻里奈さんが描き出す愛らしく美しいいのちの讃歌、いのちの彩り。
その鮮やかな輝きに触れる楽しくも幸福なひと時を、ぜひご堪能ください。
緑ヶ丘美術館 館⻑ 菅野⼀夫
緑ヶ丘美術館でのみの限定販売となります
<数量限定>一筆箋 30枚綴り 2種
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各 500円
<数量限定>レターセット 封筒3枚・便箋10枚組 3種
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各 1,000円