現代陶芸界を牽引する備前陶芸作家「隠﨑 隆一 花器展」

土の声を聴き、なるべき形へと導く

隠﨑の作品は「土」にある。
備前では「田土」「山土」が陶土として使われてきたが、
隠﨑が使う土は「混淆土(こんこうど) -Una Mistura- 」
田土を採る際に捨てられる屑土など約30種類の土を
ブレンドした陶土が作品になる。
研究を重ね完成した混淆土の作品は、備前の新しい可能性を
土が語りかけているようだ。
土と対話し続け、陶芸の未来へと繋げていく。

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    花器混淆土
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    花器
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    手付花器
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    角花器
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    三足花器
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    扁壺
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    手付花器
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    扁壺


備前花器混淆土

<Una Mistura>とは、イタリア語で混淆土を意味する。
隠﨑は、備前で屑土と呼ばれた混淆土の成形と焼成に成功。
10年以上の歳月をかけ、焼き物には不向きと思われていた超難解土を制覇。
数々の陶土、泥蔣、技法を研究し、試作と失敗を乗り越え、独自の技術を開発。
ついに、知られざる混淆土の素肌と焼き色が顔を出した。
「屑土」って何だ。陶芸家にとって土は命。
屑の土なんてあるはずがない。
自分が手をかけて成形したものが、思い通りに完成しなければ、それは、自分が未熟なだけ。
土は、土のままで良かったのだ。
屑にしないために、土と語り、次につなげなくては申し訳ない。


備前手付花器

隠﨑隆一にとっての作陶は、土に触れ、水を感じ、火と戯れる。
たったそれだけのコト。
特別なことをしようとも考えないし、またしない。
なぜなら、その時々に感じたことや思いをカタチにしているだけだから。
たかだか人間が考えたことなんて、宇宙の創造物と比べると比較にならないほど稚拙なものである。
私がいくら頑張ってみても、土も水も火も・・・何一つ創りだすことはできない。
全て自然から戴いたもので遊ばせていただいている。
私の作品は、土塊(つちくれ)と遊んだ私の心の記録であり、時間とともに幾重にも変化してきた。
自然の摂理に従順であること、自分の魂(たましい)に従順であること。
これが私に与えられた使命であり、仕えることなのだ。


備前手付花器

日本の伝統文化である「いけばな」
四季折々のおもむきを味わい、生命を慈しみ、芸術的価値を養う。
三人の挿花者による備前隠﨑花器にいかに共鳴するか —
草花と触れる時間をお楽しみください。