時の移り変わりに…「茶の湯 名匠の茶器展」

この度の緑ヶ丘美術館・本館の【茶の湯 名匠の茶器展】
別館の【悠久の水指展】は4月14日(日)をもって終了いたしました。
4月15日(月)から4月20日(土)までは次回作品展準備のため休館とさせていただきます。

次回の展覧会は4月21日(日)~6月23日(日)までの会期で
【大和織部を求めて 金本卓也 作陶展】を本館で、
【記憶のカケラ「もう一度出会うこと」山田 和 展】を別館で開催いたします。
館長並びにスタッフ一同、皆様のご来館を心よりお待ちしております。

緑ヶ丘美術館・本館
緑ヶ丘美術館・別館

先人から脈々と受け継がれてきた普遍的な技法と、作家の研ぎ澄まされた独創性が出会ったとき、茶器に新たな生命力が宿る。
茶の湯文化が花開いた室町時代以来数百年、幾万もの作家との邂逅を繰り返しながら、客人をもてなす席主の思いに呼応しながら、用の美を昇華させてきた茶器。
今展では、伝統の技と名匠の美意識が渾然となってのみ生まれ得る一期一会の結晶、棗を中心とした至高の茶器を一堂に集めました。輪島塗、山中塗、そして蒔絵、沈金、螺鈿、乾漆、平文、卵殻、蒟醤…。
こうした古来よりの技術を極め、さらに独自の技術へと発展させた日本最高峰の作家たちが生み出した、百花繚乱の佇まいをご堪能ください。

  • 畦地 多喜翁
  • 池高 敬
  • 池田 喜一
  • 池端 秀斎
  • 一后 一兆
  • 井波 喜六斎
  • 大井 好雲齋
  • 大下 香仙
  • 大下 博行
  • 奥野 美峰
  • 柿木 章
  • 二代 清瀬 一光
  • 佐治 賢使
  • 島田 其翠
  • 下出 祐太郎
  • 鈴谷 鐵五郎
  • 竹園 自耕
  • 四代 辻 石斎
  • 天野 策地
  • 中野 孝一
  • 初代 西塚 朝光
  • 初代 西村 松逸
  • 浜高 恒悦
  • 張間 麻佐緒
  • 平野 五郎
  • 福士 健
  • 藤野 靖男
  • 古川 治樹
  • 細川 司光
  • 前端 欣斎
  • 増村 益城
  • 松井 芳子
  • 若島 孝雄
  • 若島 丈史
  • images人間国宝 室瀬 和美(1950年〜)
    雪持笹蒔絵棗
  • images六代 川端 近左(1947年〜)
    鷺蒔絵雪吹
  • images岸本 圭司(1958年〜)
    螺鈿蒔絵平棗 椿
  • images多田 桂寛(1935年〜2012年)
    押紅葉蒔絵大棗[水指]伊賀水指/谷本 光生
    [茶碗]萩白釉窯変茶盌 銘「白い夢」/岡田 裕
    [蓋置]窯変焼締蓋置/開発 文明
  • images寺西 松太(1953年〜)
    草花蒔絵平棗
  • images西 勝廣(1955年〜)
    沈金衝羽根空木平棗
  • images浜高 恒悦(1959年〜)
    竹林蒔絵大棗
  • images若島 孝雄(1935年〜)
    八橋蒔絵平棗

芸術の原風景と出会う茶の湯 名匠の茶器展
時の移り変わりに…

「薄茶入蒔絵彫もの文字あらば順逆覚えあつかふと知れ」利休百首の一首にその作法が記されているように、薄茶器を茶の湯に定着させたのはやはり千利休でした。
その後、織部、遠州ら武家の茶道の時代を経て、茶器も時代ごとに変遷。用の美を進化させてきました。

姿は多様に広がれど、無論、茶器が席主の思いを体現するものであることは、今も変わりありません。
そこがたとえ茶の席でなくとも、私たちが茶器の名作と対峙するとき、ただ美しいというだけに留まらない強い感情が湧き起こります。
いわゆる美術品とはまた異なる感銘を受けるのは、その茶器の奥にある作者の温かいまなざしを鮮明に感じとれるからではないでしょうか。
茶器の真の価値は、人間に例えると内面のような部分にあるのかも知れません。
今回ご高覧いただく棗を中心とした茶器たちから、名匠の技の凄みはもちろん、その小さき宇宙に凝縮された慈しみの心を覚えていただければ幸甚です。

緑ヶ丘美術館 館⻑ 菅野⼀夫

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