緑ヶ丘美術館・本館
緑ヶ丘美術館・別館
一服の茶を介して心を交わす茶の湯は、「今ここに在ること」を感じる一期一会のひととき。
茶陶は、そのもてなしの心を映す大切な道具で、長い歴史の中で数多の逸品が世に生まれた。
その精神と技を受け継ぎながら、独自の作陶に挑み、陶芸界の「今」を象徴する作家たちの作品が一堂に会する。
大胆かつ繊細な造形美や、土と炎が織りなす根源的な景色。
目を奪われる斬新な色彩や、伝統に現代性を覗かせる釉の妙技。
15名の作家がそれぞれに切り拓いた多様な境地に、茶の湯の新たな風景が広がっている。
今ここにしかない、特別な出会いをお楽しみください。
新年あけましておめでとうございます。
今年初めの展覧会は『現在ノ茶陶 水指ト茶碗テン15』の第2弾を開催いたします。一昨年開催いたしました第1弾では当緑ヶ丘美術館が所蔵する「現在」の水指・茶碗を展示。作品を通じて「今ここに在ることを考える」をテーマに掲げ、大変ご好評をいただきました。今回もそのテーマを継承しながら、ポストコロナの新しい時代の幕開けを、「今」にふさわしい作家たちの作品で飾りたいと思います。
亭主の心配りを、客人が設えや茶陶から感じ取る茶の湯。心がつながり互いの存在を感じることで、「今ここに在る自分」に向き合うひとときでもあります。茶陶は、その心の交わりをとりなす大切な道具。時代ごとの使い手・作り手がともに創意工夫を重ね、それがもてなしの美として昇華し、発展を遂げてきました。
ここに集う15名は、その伝統を受け継ぎながら、独自の世界観や美意識による作陶でその名を轟かせる作家たちです。伝統的な装飾技法や釉薬を、より洗練させ個性的に表現した作品。土味を生かした根源的な景色に、造形や焼成技術によって現代性を纏わせた作品。歩む道も作風も異なる15名がそれぞれに自らの想いを器に込め、「現在」を表現した茶陶。
その多様な在り方によって、私たちは作家と自由に心を通わせ、自身を見つめることができるはずです。
そんな「茶の湯の新しい風景」を会場で体感していただければ幸いです。
緑ヶ丘美術館 館⻑ 菅野⼀夫
緑ヶ丘美術館でのみの限定販売となります
<数量限定>一筆箋 30枚綴り 2種
販売価格
各 500円
<数量限定>レターセット 封筒3枚・便箋10枚組 3種
販売価格
各 1,000円