2019年7月14日〜8月25日まで
2019年7月14日〜8月25日まで
緑ヶ丘美術館
第二次大戦、レッドパージを乗り越え不死鳥のごとく蘇ったハリウッド。
1950年代は、総天然色、ワイドスクリーンが出現、ハリウッド黄金時代と言われている。
そこには大衆にエンターテイメントを提供した
ハリウッド神話から生まれた伝説の女神たちの姿があった。
ポスターで綴る古き良きアメリカ。
ハリウッド黄金伝説・映画ポスター展では、50’sの映画ポスターの芸術性に迫ります。
緑ヶ丘美術館オーナー
緑ヶ丘美術館では初のポスター展:「聖林(ハリウッド)黄金伝説 映画ポスター展」を開催いたします。開館以来、陶芸、漆芸、絵画など、日本の伝統的な美術工芸品を披露してきましたが、この度は、1939年から1961年に公開されたハリウッド映画ポスターに見る「日本の美」を鑑賞していただきます。
展示作品は、建築家で映画ポスター蒐集家の江尻敏彰氏からご出品いただきました。幼い頃から映画館を覗き、銀幕の虜になった少年の夢が詰まった展覧会です。戦後75年、一人の少年が憧れのスターと共に生きた人生の集大成です。何千点にも及ぶコレクションの中から選考した、ポスターやパンフレット、チラシやグッズなど、いまや貴重なものばかりを展覧いたします。
そもそもポスターとは何か。広告や販売促進のためのツールとして、今やどこにいても目にしますが、現在の形のポスターの起源は、1858年ジュール・シェレ(仏)が石版画印刷で二色刷りポスターを製作したのが初めとされています。19世紀のヨーロッパで、産業革命と大衆の消費社会を操作し得るメディアとして「ポスター」が登場したのです。ポスターは、直感的で分かりやすさが優先します。そして、高度な芸術性が優位に立ちます。
そのポスターの原型になったのが、日本の浮世絵といわれています。日本では18世紀(江戸中期)には、すでに浮世絵版画が大衆文化として確立していました。木版画は、多色刷りと大量印刷を可能にし、役者絵や美人画、風景画など、その大胆で迫力のある構図や色彩は、西洋画家に大きな影響を与えたといわれています。
日本独自の美意識の源流をたどれば1600年代の桃山時代から江戸期の俵屋宗達や尾形光琳といった琳派の影響が美の源流であることが伺えます。
日本の美の構図には、西洋の安定した黄金分割、シンメトリーではなく、非対称の高度な視覚効果が見いだされています。西洋の遠近法や黄金比の法則を破る「破調」。そこから生み出される「余白」は、イメージの広がりと空想、余韻へと発展します。「余白の美」は、日本の漆器や陶芸の色絵の構図、日本画でもデザインの命とされる美の構図です。日本人の誇るべき美意識なのです。
つまり、今で言う「ポスター」を大衆芸術として開発したのは、「浮世絵」。日本の美意識がもたらせた成果といえます。
ここでしか手に入らない緑ヶ丘美術館でのみの限定販売となります
緑ヶ丘美術館が所蔵の作家によるお茶碗で、
お菓子とともに「お抹茶セット」と「冷やし白玉ぜんざい・煎茶セット」をお楽しみいただけます。
受付にお申し出下さい。(一日20名様限定)
一服500円
お抹茶セット
1セット500円
冷やし白玉ぜんざい・煎茶セット