「悠久の息吹、時の移ろい」竹内瑠璃 展

移ろいゆく四季のなかで
紡がれる生命の物語を描く

果てしなく続く時の流れの一瞬を切り取った美しい草花の姿、
そこに棲む、色とりどりのさまざまな生き物たち。
竹内瑠璃が描き出す情景には生命の讃歌とも言える物語が潜んでいる。

カワセミは疲れた羽を休めるため蓮の葉に舞い降り、
ネズミたちは眠る猫の首に鈴を付けようと奮闘する。
青もみじの枝の間からはキビタキが空を見つめ……。
その豊かな叙情性は見る者の目を惹きつけるだけでなく、
ふと微笑みを誘うようなやわらかさを持っているのだ。
奈良・大和郡山で生まれ育ち、石川・九谷で
陶芸家としての自らを確立した竹内瑠璃が、
その手で紡ぎ出す悠久の物語をご堪能ください。

  • images目白と桜の香炉「桜狩り」H12.0 × W9.5 × D4.5cm
  • images藤の茶盌「紫風」
    H8.5 × Φ12.0cmシジュウカラと藤の水指「紫風」H17.8 × Φ15.2cm
  • images翡翠と蓮の実の香炉「蓮の池」
    H11.0 × W12.0 × D9.0cm翡翠と蓮の葉の花器「蓮の池」H15.0 × W27.0 × D21.0cm
  • images蛙と蓮の蕾の小箱「蓮の池」
    H7.0 × W5.0 × D5.0cm蛙と蓮の葉の水滴「蓮の池」
    H4.5 × W7.5 × D2.5cm
  • images猫と鼠の香合「鈴の音」
    H4.5 × W8.0 × D4.0cm
  • images貝桶の陶箱「千歳」
    H14.0 × W11.5 × D11.5cm
  • images獅子と牡丹の書道具「石橋」
    牡丹の硯/H4.7 × W7.2 × D7.2cm
    獅子の水滴/H7.2 × W8.0 × D4.0cm
    石橋の筆架/H2.0 × W6.3 × D1.8cm

芸術の原風景と出逢う「悠久の息吹、時の移ろい」竹内瑠璃 展

伝統的な和絵の具を用い、繊細かつ緻密な筆運びで描かれる四季の草花。自ら手捻りし、洋絵の具で幾重にも描き込みを重ねて質感を高めた生き物たちの細工物。

これらをつくり上げるのは、奈良県大和郡山市の城下町で生まれ育った九谷焼作家・竹内瑠璃先生です。社会人になってから一念発起して陶芸を学び、九谷焼の産地・石川で修業をして技術を磨き上げ、現在は奈良と九谷の2拠点で作陶されています。竹内先生の作品には、自然の植物が持つ生命力と移ろう時の流れ、そこに息づく生き物たちの物語が詰まっています。

青空に映える桜の花と、桜の甘い香りに誘われたメジロをあしらった春らしい香炉、青もみじの枝で羽を休めるキビタキの姿を描いた陶箱、ネズミが猫の首に鈴を付ける相談をする童話『ネズミの相談』を思い起こさせる愛らしい香合、つがいの鹿の姿をやわらかい造形と筆致で描き出した香合……。

自然の風景を切り取ったような美しさや、投影された物語をさまざまな視点で楽しむことが出来る叙情豊かな作品は、日本人だけでなく海外の人をも魅了し、ニューヨークやパリなど、海外でも展示されています。

そんな竹内先生の「瑠璃」という作家名および窯名は、生まれ故郷・奈良の正倉院にある瑠璃の宝物に由来します。九谷の妙泉陶房で、生涯の師と仰ぐ山本長左氏に付けてもらった大切な名です。幼い頃より奈良の自然と古い歴史のなかで育ってきた竹内先生の繊細な感性と作品の透明感、「“悠久”と表現出来るような長い時間を感じられる奈良の地で暮らしてきた、そういう深さのようなものが作品に出ていれば」と語るご本人の人となりを実によく表していると言えるでしょう。

今回は、そんな竹内瑠璃先生のさまざまな作品を取り揃えました。悠久の時の息吹とみずみずしい生命力にあふれる竹内瑠璃の世界を、どうぞご高覧ください。

  • 妙泉陶房/1975年創業の九谷焼窯元。江戸時代から続く九谷焼の伝統技術を受け継いでいる。宮内庁御用達
  • 山本長左/藍古九谷を現代に再現することを志す、九谷を代表する絵付師

緑ヶ丘美術館 館⻑ 菅野一夫

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<数量限定>一筆箋 30枚綴り 2種
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<数量限定>レターセット 封筒3枚・便箋10枚組 3種
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