緑ヶ丘美術館・新春企画伝統を美に集約した技の競演

日本の<漆>展-Ⅲ 漆芸額

2020年1月8日(水)〜3月1日(日)まで

この度の緑ヶ丘美術館 本館・新春企画 【日本の〈漆〉展‐Ⅲ 漆芸額、
日本の美と技の最高峰「漆額展」】は3月1日(日)をもって終了いたしました。
今回の展示では、これまでの「日本の漆JAPAN展」ⅠとⅡでご紹介した
日常の美‐用の美‐とは異なる、芸術の漆‐観る美‐に焦点をあて、
漆芸の最高峰である輪島、会津、讃岐の「漆額」を作家ごとにご紹介いたしました。
日本ならではの伝統を美に集約した技の競演をご堪能していただけた事と思います。
期間中にはたくさんの作家先生方にご来館いただき、
また、先生方のご家族も遠方よりご来館くださり、喜んでいただきました。
来年の新春企画も日本の〈漆〉を展示出来る様に努めて参ります。

なお3月2日(月)から4月11日(土)までは
次回作品展の準備のため休館とさせていただきます。
4月12日(日)からは、萩の新潮「萩・岡田窯 岡田 泰」展を開催致します。

緑ヶ丘美術館 本館

日本の美と技の最高峰<漆芸>

漆黒の支持体に描かれる、
鮮やかな花鳥風月
それは民藝に隠された繊細な美

今回、緑ヶ丘美術館では、これまでの日本の漆JAPAN展ⅠとⅡでご紹介した
日常の美‐用の美‐とは異なる、芸術の漆‐観る美‐「漆額(うるしがく)」をご紹介いたします
民藝としての漆の製品は常に日本人の日常生活には欠かせないものでした
その漆器に施された加飾は、心を豊かにする生活において必要な存在でした
その技法を “装飾品”として生まれ変わらせた「漆額」には
民藝とは一味違う作家本人の心が読み取れます
単なる “技術”だけでなく “芸術”としての漆の表情を
感じていただければ幸いです

用の美だけではない、
アートとしての漆芸

漆を使った技法は、職人が「用の美」として加飾した
日本の伝統技法として永く愛されてきました。
しかし「漆額」は用の美だけではない、漆芸を日本画のようなアートとして
作家が魂を込めて仕上げた作品です。

漆職人ではなく
漆アーティストが生み出した「漆額」

美しさを追求した技法を漆のカンバスに映し出す加飾
躍動する鶴や孔雀や蝶を描き、金や銀の光沢で華やかな美しさを加え
風に揺れる樹々を精妙に彫り、金・銀の箔や粉で纏い、アワビ、蝶貝などの
貝殻を使い、作品に宝石のような美しさを嵌め込んだ
漆だから魅せられる技の数々で、動きのある景色や生き物の一瞬の美を表現します。

神秘的な被写体を額の中に最も美しい状態で留める、
凛とした静寂の美は観る者の心を惹きつけます。
今回の展示では、漆芸の最高峰である
輪島、会津、讃岐の「漆額」を作家ごとにご紹介いたします。
それぞれの作家の想いを読み取ってみてください。
日本ならではの伝統を美に集約した技の競演を是非ご高覧ください。

  • images「巣立」
    輪島張間 麻佐緒
  • images「鶴」
    輪島角 偉三郎
  • images「孔雀」
    輪島三谷 吾一
  • images「幻想孔雀」
    輪島小西 啓介
  • images「百合」
    輪島角野 岩次
  • images「あざみ」
    輪島小森 克己
  • images「木立」
    会津角田 弘司
  • images「映」
    讃岐豊澤 英之

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日本の<漆>展-Ⅲ 漆芸額
販売価格
1冊 2,000円


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