継がれる「用」の伝統美「日本の<漆>展 - IV」

この度の緑ヶ丘美術館・本館の【継がれる「用」の伝統美 日本の<漆>展-Ⅳ】と
緑ヶ丘美術館・別館の【緑ヶ丘美術館コレクション 香炉香合展】は
2月28日(日)をもって終了いたしました。
新年最初の展覧会も、新型コロナウイルス感染拡大防止を最優先としまして、
入館時の体温計測や、ご連絡先確認のための入館カード記入など、ご来館者の皆様には
昨年に引き続き感染防止にご協力いただきありがとうございました。
お蔭さまをもちまして、ご来館者様及び当美術館関係者におきましては未だ感染者の発生も
報告されておらず、無事に展覧会が終えられましたことを嬉しく思っております。
3月1日(月)~4月3日(土)までは次回作品展準備のため休館とさせていただきます。
次回は4月11日(日)~6月20日(日)まで丹波【市野雅彦】展を緑ヶ丘美術館・本館で、
4月4日(日)~4月18日(日)までの石川県立九谷焼技術研修所【卒業制作展】に続き
4月24日(土)~6月20日(日)まで備前【隠﨑隆一 花器展】を
緑ヶ丘美術館・別館で開催いたします。
ご来館者の皆様には引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止にご協力いただきまして、
次回の展覧会も皆様のご来館をお待ちしております。

緑ヶ丘美術館・本館
緑ヶ丘美術館・別館

世界に誇る日本「漆」文化の結晶

伝統美を守り、創意にあふれる
技の伝承世界が新春を飾る

はるか昔、約1万2600年前から現在まで継がれてきた伝統の美「漆」。
椀や膳の食器類から、文箱や手鏡などの日用品まで、日常を豊かに彩る贅と堅牢さから漆芸は私達の生活に「用」の美として寄り添ってきました。
時を経て鮮やかに、煌びやかに、神々しい美術品へと昇華され、
その技は現在の名匠と呼ばれる作家達へと受け継がれています。

美を纏う名品の嘉宴

漆黒の艶に金・銀の光沢の華やかさを纏わせる技法は、魔法のように漆器を燦爛たる姿へと導いていく。
漆の木の命をその身に宿し、伝統と技を極限まで研ぎ澄ました漆文化の結晶。
緑ヶ丘美術館恒例の「漆」で始まる令和三年、語り継ぐ蒔絵の名品をご高覧下さい。

  • images暁鶴蒔絵 大盃 二木 成抱
  • images夏之花盛鉢 佐藤 貞一
  • images翔 宝石筥 井波 唯志
  • images蒔絵箱 花咲み 坂下 好晴
  • imagesしのぶ沈金 宝石筥 三谷 吾一
  • images蝦刻硯筥 天野 文堂
  • images蒔絵朝陽群鳥文 短冊箱 高瀬 竜一
  • images輪島塗 梅花蒔絵吸物椀 五客 池田 喜一(喜斎)
  • images桃花蒔絵 色紙箱 高野 松山
  • images扇蒔絵 広蓋 初代 清瀬 一光

美を纏う名品の嘉宴「語り継ぐ蒔絵展」継がれる「用」の伝統美「日本の<漆>展 - IV」

謹んで新年をお慶び申し上げます。<漆>展で始まる緑ヶ丘美術館の新年も、4回目を迎えることとなりました。今回の日本の<漆>展-IVでは、継がれる用の伝統美「美を纏う名品の嘉宴 語り継ぐ蒔絵展」と題しまして、絢爛豪華な蒔絵の作品で新春を彩ります。
日本伝統技法<漆芸>は約1万2600年前から現在まで継がれてきました。その永い過程で生まれた加飾技法の「蒔絵」。漆で文様を描き金銀粉を蒔きつけ、研磨し宝石のような輝きを生み出します。研出蒔絵、高蒔絵など多彩な技法で、同じ器を作ってもひとつとして同じものはなく、立体的な美を表現します。美しい金銀の装飾は日本人の美意識にとけ込み、やがて世界に誇る伝統技法となりました。艶やかで堅牢優美な漆に、今にも飛び立ちそうな鳥や揺れる草花を繊細に、華やかに描かれた意匠には、先人たちの想いと精緻な技が伝わってきます。

images

今回の展覧会では、日本で1200年以上の歴史を持つ蒔絵技法を現在に受け継ぎ、繋いできた明治から現代の蒔絵作家の作品を展示致します。伝統を受け継ぎながら現代の美意識も奮い起し、今もなお世界の人々を驚嘆させる、漆文化の結晶「蒔絵」の伝統美をご高覧ください。

緑ヶ丘美術館・館長 菅野一夫

images

ショッピング案内shopping

ここでしか手に入らない緑ヶ丘美術館でのみの限定販売となります

  • images

  • images

  • images

図録

販売価格1冊 2,000円


  • images

  • images

一筆箋

販売価格1冊 400円