九谷色絵
<瑞宝単光章 受章記念>山田義明 作陶展

2020927日(日)〜1220日(日)まで

緑ヶ丘美術館・別館

日本の四季を作陶に留める
九谷芸術の真髄

白磁に日本の四季を写し、鳥や草花の生命を描き留める
つつましやかに生きる自然の命を繊細に、可憐に、
美しく描かれた作品には気品と威厳が融和する
九谷色絵の第一人者、山田義明の作陶を是非ご高覧ください

  • images黄蜀葵図台付長角皿
  • images菜ノ花図大鉢
  • images山葡萄図面取壺
  • images小紋に四季花鳥図八角皿
  • images酔芙蓉図八角皿

九谷色絵 <瑞宝単光章 受章記念>山田義明 作陶展「威風堂々」

あれはいつだっただろうか。25年以上前の様に記憶しているが…。石川県能美市にある九谷陶芸村をゴールデンウィークに訪れた時に、九谷焼茶碗まつりが行われていた。広い展示場の一角にオークション会場があり、名だたる作家さん達が作品一品をチャリティー出品しておられた。小紋に四君子の角香炉が目に留まり、遊び感覚で入札してみた。後日、協同組合の方から「貴方がゲットしました」と連絡がきた。それが山田義明作の香炉であった。当時、北出塔次郎作品や三代 德田八十吉作品ぐらいしか知らなかった私には、鳥や草花を写実的に描かれる山田義明作品は新鮮であった。描き方や多様な色遣い、小紋の色彩に自然と目が奪われた。

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その後も山田作品をいくつか集めた。作品を見ていると心が落ち着き、思わず笑顔が出てくるのである。伝統とか技術的な事はわからなかったが、そこに花が咲き、鳥が木に留まる姿は、正しく写実であり、今まさに失いたくない大事な大切な事の様に感じるのである。
緑ヶ丘美術館では、前回2018年4月から "「沖縄彩景」山田義明九谷色絵磁器展" を開催した。先生の古希を祝い、九谷(石川県能美市)を飛び出し、沖縄にスケッチブックを持って、沖縄原色の草花を作品にしてもらった。ハイビスカスも、レッドジンジャーもすばらしい色彩が新たな山田義明を表現できたと思っている。

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令和の時代が訪れて、今私達はどの様に新しい時代を生きなければいけないのか。そんな事を思った時に、奇をてらうのではなく、ゆっくりでもいいから、一歩ずつ困難を乗り越えていく事が大事であり、守りたいものを見誤らない事が重要である様に思えた。
今回の山田作品は、タイトルにした正に「威風堂々」に相応しい、九谷色絵磁器の原理原則を守り、特徴とも言える独特の多彩な色遣いで、草花や鳥を表現した作品である。令和の新作を何とぞご高覧いただき、片時の楽しい時間をおすごし下さい。

緑ヶ丘美術館・館長 菅野一夫