静けさのなか「安田直子 作陶展」

この度の緑ヶ丘美術館・本館の【「静けさのなか」安田直子 作陶展】
別館の【「壷中在宙」神谷紀雄 陶展】は9月8日(日)をもって終了いたしました。
9月9日(月)から9月21日(土)までは次回作品展準備のため休館とさせていただきます。

なお、次回の展覧会は9月22日(日)~12月22日(日)までの会期で
【「色彩と模様のハーモニー」色絵磁器 前田正博 展】を本館で、
【歴史と共に生きる 引き継ぐ思いを新たな九谷に】を別館で開催いたします。
2024年を締め括る展覧会となりますので、
館長並びにスタッフ一同、皆様のご来館を心よりお待ちしております。

緑ヶ丘美術館・本館
緑ヶ丘美術館・別館

「静けさのなか」

安田直子が師匠として仰ぐのは、鉄絵銅彩の神谷紀雄氏。 出会いから10年間内弟子として学び、独立後8年が経つ。
独自の文様として陶に描き続けているのが「金魚」。
師の教え 「まず、顔を作りなさい。 人の真似をしてはいけない」。 そこから生まれたのが「金魚文」。
修行中に神谷工房で、日々世話をしていた金魚が安田の運命の道標となった。
益子焼の存在感のある甕(かめ)にゆったりと泳ぐ姿は、いつしか安田の筆先で泳ぐようになった。
ゆったりとした金魚の動きは、見る人の心を落ち着かせてくれる。
陶に描かれた金魚は、まさしく水に泳ぐ姿そのもの。 安田の性格をそのまま映し出している。
安田直子は、金魚しか描かない。 金魚絵は、いまや師匠の教えの通り、 安田直子の顔となった。
緑ヶ丘美術館、夏の企画展は、安田直子 作陶展、テーマは「静けさのなか」。
涼やかなひと時を金魚の作品とともにお過ごしください。

  • images金魚文鉢Φ50.0 × H17.0cm
    第10回陶美展 十四代柿右衛門記念賞 受賞
  • images金魚文鉢Φ41.2 × H25.0cm
    第68回日本伝統工芸展 入選
  • images(左)金魚文壷Φ12.5 × H26.5cm(右)金魚文壷Φ15.0 × H27.0cm
  • images金魚文鉢Φ35.0 × H23.0cm
    2021年 笠間陶芸大賞展 入選
  • images金魚文皿H4.0 × W48.0 × D31.0cm
  • images金魚文水指Φ16.0 × H17.0cm金魚文茶盌Φ15.0 × H6.0cm
  • images金魚文香炉H9.5 × W6.0 × D6.5cm

芸術の原風景と出会う安田直子 作陶展「静けさのなか」

 緑ヶ丘美術館、夏の展覧会は、千葉県館山を拠点に活躍されている作陶家、安田直子氏の作品をご紹介いたします。
千葉県には、いわゆる陶器に特化した地場産業はなく、陶芸家の方々は独自の作家として創作の道を歩んでおられます。それ故に地場産業的な表現の縛りがなく、それぞれが個性的で自由闊達な作品を発表されています。その千葉に在って自分だけの「金魚文」を発表している作陶家が安田直子氏です。現在、日本工芸会正会員として活躍され、「金魚文といえば安田さん」と言われるほどに、その個性ある作品は周知されています。本展で作品をご覧いただければ、作品に泳ぎ遊ぶ金魚に魅了されることでしょう。
また本展は、緑ヶ丘美術館の企画として初の師弟同時開催展となります。本館での「安田直子 作陶展」と、安田氏に作陶を伝授した育ての親であり師匠の神谷紀雄氏の「鉄絵銅彩 神谷紀雄 陶展」を別館で同時開催いたします。
神谷氏は日本工芸会の重鎮であり、千葉の陶芸家のために「陶葉会」を発足されるなど数々の功績を挙げられ、2008年に千葉県指定無形文化財保持者にも認定されている陶芸家です。
安田氏は、その神谷氏に仕え、内弟子として10年間の学びを得ました。師の教え「まず、顔を作りなさい。人の真似をしてはいけない」。この言葉を金言として生まれたのが「金魚文」なのです。
この度の本館の企画展は、神谷氏と安田氏の師弟関係から生まれた学びの結晶を披露いたします。師匠である神谷氏の作品と併せてご覧いただくことによって、表現の異なる作風に潜む同一点は何か、差異は何か、を探求していただけると創作の原点に出逢えるかと思います。

緑ヶ丘美術館 館⻑ 菅野⼀夫

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緑ヶ丘美術館でのみの限定販売となります

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<数量限定>一筆箋 30枚綴り 2種
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<数量限定>レターセット 封筒3枚・便箋10枚組 3種
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各 1,000円